婚活をはじめて2年、複数の方とお付き合いやデートをさせていただきましたが長続きしませんでした。 女性経験の少ない方が多く、デートの段取りや会話の要領を得ない感じにイライラしてしまい、いつも疲れてしまいます。 現在も婚活サイトで出会った方とお付き合いを進めていますが、少しずつイライラとすることが増えてきてしまいました。 とてもよい方で、優しいとは思うのですが、たどたどしさにどうしてもイライラして、どうしても頼りなく見えてしまいます。 私はリードしてもらいたいのですが、なかなかりそうの方に出会えません。 家族には結婚をするためには我慢も必要、私が教えていけばいいと言われますが、このままお付き合いを続けていくべきか悩んでいます。
ご相談メール頂きましてありがとうございます。なんだかこの手の相談は以前もありましたね。
婚活パーティーで出会う男性、確かに悪い人じゃない、すごくいい人なんだけど、女性に慣れていなくて頼りなく見えて、いらいらしちゃう…その気持ちは、女性ならば多少は分かるでしょう。
正直申し上げますと、婚活パーティーに来ている男性はね、やはりこの傾向がありがちというのも事実。優しすぎるが故、真面目過ぎるが故、結婚のタイミングを逃してしまった男性が多くご参加しているともいえます。
とにかく真面目で優しくて、悪く言うとちょっと優柔不断で女性を喜ばせるセリフなんて言えない、そんな不器用な男性陣が婚活に勤しみ、奮闘し、悩む姿を私も現場で良く見てきました。
あなたはリードしてくれる男性が好きなのね?そこそこ恋愛経験もあって、デートプランもしゃれていて、会話も面白くて女性を喜ばせるセリフをさりげなく言えちゃう…そんな男性はねぇ、はっきり言いますが婚活市場には少ないわよ。だって、あなたもう30代半ばに差し掛かろうとしている訳でしょう?おそらくあなたが望むような男性はすでに結婚しているか、結婚願望を持つこともなく華麗なる独身生活を謳歌しているはずよ。
なかなか理想の人に出会えません、ってことだけど、あなたの理想ってどんな人なのかしら?リードしてくれる、っていう以外にも例えば背が高い、年収は30代半ばだったら600万円は欲しい、地方出身で同居の必要がない…とか他にも幾つも挙げられるならば、その自分の理想の型にはまる男性を追い求めるのはかなり時間がかかるわよ。
あなたに与えられた選択肢は二つね。
1.時間がかかってもいい、とにかく婚活に励んで、数をこなして沢山の男性に出会って、その中で理想の人を見つけるか
それとも
2.ダイヤの原石のような、すごくいい人なんだけどこの一点があればもっと素敵なのに…そんな男性を見つけてあなた好みに仕上げるか
このいづれかね。
まず、前者については言葉通り。
あなたが理想とする“恋愛経験がそこそこ&頼もしくて女性の扱いも上手な男性”は私の予想だと婚活市場においてはいてもせいぜい2割ね。もしかしたら1割程度かもしれない。しかもその相手にもあなたを好きになってもらえる確率が1割だとすると、100人の男性に会って、そのうち条件を満たす理想の男性は10人、その10人のうちの1人とようやく両想いになれる計算になるわ。てなるとどうでしょう。月に一度男性が10人しかいないパーティーに参加していたら、まずは恋人を作る、という第一段階を突破するにも10カ月かかる計算になるの。すでに30代半ばに足を踏み込みかけているあなたにそんな悠長なことを言っている時間はないはずよ。素敵な男性に出会いたい、幸せになりたいならとにかく婚活に励むことね。これ以外に近道はありません。
次に後者ね。いい人なんだけどここが…っていう男性をあなた自身で育てること。完璧を求めなければこちらの方が結婚までの道は圧倒的に早いわ。
まずね、最初に言っておくけれど、人間は根本的には変わらないのよ。シャイだったりリード上手だったり、そんなのもいうならばもともとの生まれ備わった性格なのよ。だから30を過ぎたいい大人に「私はリードしてくれる人が好きなの、だからもっと努力して」なんていくら言ったってね、根本的には変わらないのよ。でもね、好きな人の為だったらある程度努力できる。彼が「彼女の為にもっといい男になろう!」ってまじめに素直に努力してくれるならば、あなたが望むある程度のレベルにまでもっていくことはできるわ。但しここであまりに高いレベルを要求しちゃダメ。相手にとって酷よ。
それにね、物は考えようで、経験が少ない男性なんだから今まで他の女性で培った経験則もないわけでしょう。ちょっぴり夢見がちなロマンチストな部分があるかもしれないけれど、女だったらこうだろう、みたいな決めつけも少なければ、自分の理想を押し付けることや、頑固に主張を通すことも少ないはずよ。
ご家族の言う通り、結婚するならば、優しくて真面目な男性が一番ですよ。結婚って恋愛じゃないですからね。日常生活です。あなたが本当に結婚したいならば、この人と一緒に暮らしていけるかどうかを基準に考えた方がいいわ。もしあなたがいうリード上手の理想の人と出会って結婚した場合もね、「この人ステキ!」なんて気持ちは長くは続かないわよ。最初はリードしてくれて頼もしく感じるかもしれないけれど、何についても自分が正しいと信じていて意見を聞いてくれなかったり、頭ごなしに決めつけられたりして…段々不満に思う点も出てくるかもしれないわ。理想の人っていうくらいだから最初の印象がいい分、それから先は減点方式で相手をとらえてしまうだけですからね。例えば片付けができない、口うるさい、なんて気に入らない部分が見つかるたびに、こんな人だと思わなかった、あの人は結婚してすっかり変わった、なんて愚痴を言う嫁になりたくないでしょう?
そう考えてみたら、優しくて不器用な男性をあなた好みに仕上げる方が賢明じゃない?加点方式だから、前よりもどんどん良い部分が増えてきて好きな部分が多くなっていくんじゃないかしら。結婚なんてね、我慢と不満の連続ですよ。大好きでラブラブで、そんなのは長く続かないわ。そう考えたら、「理想の人とはちょっと違うかもしれないし、あなた自身多少の我慢や妥協は必要だけれども、優しい男性」の方が穏やかで幸せな生活を送れるはずよ。
今一度、なぜ結婚したいのか、どういう結婚生活を送りたいのか、その為には男性のどういう条件が譲れなくて、どういう部分なら妥協できるのか、自分の中でクリアにしてみることをおススメします。
もしあなたの理想とする結婚生活や幸せに、男性の頼もしさやリード上手、という点が必要不可欠な要素ならば、そういったお相手を地道に探すしかありません。よくよく考えた時にその条件が必要不可欠でないならば、それ以外の部分で良い部分があり、尊敬できる部分がある、そんな男性を探してみてはいかがでしょうか?
「妥協してまで結婚したいわけじゃない」なんてよく聞かれるセリフですが、結婚したら妥協の連続ですからね。他人と生活するっていうことはそういうことです。そう考えると、妥協したくない!なんて意固地になって結婚を遠ざけるよりは、ダメな部分も受け入れて互いに努力して歩み寄っていく方が建設的な考え方なのではないでしょうか?あなたが結婚生活に本当に求めているもの、大切なものをちゃんと見落とさないように幸せをつかんでくれることを祈ってますね。
1960年代静岡生まれ。恋愛カウンセラー。婚活中の男女を5,000人以上サポートした実績を活かし、現在は婚活アドバイザーとして活動。婚活者向けのお悩み相談サービスや恋愛・婚活セミナー講師として全国各地で活躍中。