理想の相手に出会えません

これまで独身生活を謳歌してきましたが、40代に入りようやく結婚を考えるようになりました。婚活という名がつくものには全て足を突っ込んでみましたが、理想の相手に出会うことはできませんでした。 私自身、外資系の商社に勤めており年収には問題ありませんし、次男のため同居の心配もありません。若い頃はラグビーをしていたこともあり体力には自信があります。 婚活で出会う女性は皆、30代で、結婚に必死な方々です。勤務先や収入ばかり聞いてきます。だから私は20代の女性を希望していますが、婚活では出会うことが難しいようです。30代の女性で妥協するしかないのでしょうか。理想は20代の家庭的で可愛い方です。私に相応しいよう家柄がしっかりしている方が良いです。あとは家族思いで仕事もきちんとこなして欲しいです。このような女性には今までたくさん出会ってきましたが、当時は願望が薄く結婚には至りませんでした。私の理想はそんなに高くないはずですが、いかがでしょうか。出会える方法があれば教えてください。

回答

ご相談いただきありがとうございます。理想のお相手に出会えない、出会える方法があれば教えてほしいとのことですね。それでは理想のお相手に出会う方法と幸せな結婚生活を送るためのポイントを考えていきたいと思います。

◆理想のお相手に出会うために

成功率の低下は出会いの量でカバーしましょう

経済通産省の調査によると、40代の男性は20代と比べ、職場での出会いが1/3程度になるそうです。出会いの機会が格段に減る上、折角出会えたお相手も条件の良い30代と競い合わなくてはいけないため、40代になると以前と比べて成功率が低下するのは避けては通れない道でしょう。まずは、その点を認識することが大事です。そして、成功率を上げるためには出会いの機会を増やして量でカバーするしかありません。本気で結婚を考えているのであれば、これまで以上に積極的に出会いを探しましょう。効率よく出会いを増やすためには1度にたくさんの人とやり取りができる婚活パーティーや婚活サイトなどの婚活ツールがおすすめです。

出会いの場を見直してみましょう

相談者さまは様々な婚活をされ、その中には理想の方がいなかったとのことでしたので、出会いの場を間違えている可能性も考えられます。家庭的で家柄がしっかりしていて結婚に前向きな方が理想とのことでしたが、残念ながら街コンや合コン、出会い系サイトなどの気軽な出会いでは見つかる可能性は低いと言えるでしょう。結婚に前向きな方が多く参加される婚活パーティーや結婚相談所の方が、理想の方と出会える可能性が高いと思います。また、上質な出会いの場には自然と素敵な人が集まります。出会いの場を選ぶ際には、会場の雰囲気や質を重視した方が良いでしょう。

ただし、経済通産省の調査では「結婚相談所の女性会員は相手に求める条件が厳しい。」という結果も出ているそうなので、上質な出会いを求めるからにはご自身の魅力を上げ、質を高め続ける努力を忘れないようにしましょう。

お相手の年齢にこだわり過ぎないようにしてみましょう

相談者さまの理想は20代の女性とのことで、10才以上の年齢差があると思います。

厚生労働省の「人口動態統計」によると、女性は7才年上までが現実的な結婚相手のラインで、それ以上を希望する女性はたった5％しかいないそうです。その点で、20代の女性からすると相談者様は希望条件から外れてしまい、中々良縁に恵まれないのではないでしょうか。また、20代の女性はじっくり恋愛をして数年後に結婚ができたらいいなという考えの方が多く、比較的年齢の近い男性を選ぶ傾向にあります。その点、30代の女性は真剣に結婚を考えている方が多く、必死に見えてしまうかもしれません。けれど、それは幸せな結婚生活が送れる相手かどうかを現実的に判断しているだけなのです。長くお付き合いしてから問題が発覚するより、出会ってすぐに深い部分を話し合える方がお互いにとって効率的ではないでしょうか。だからすぐに結婚を考えているのであれば、30代の素敵な女性を選ぶのが賢明です。近年では平均初婚率も上昇し、素敵な30代の未婚女性もたくさんいます。妥協と言わず希望年齢を広げ、年齢が気にならないようなお相手に出会えたら真剣な交際を始めればよいのではないでしょうか。

◆幸せな結婚生活を送るために

年齢差を意識しましょう

日本の夫婦の年齢差は1才下～7才上までが約90％を占めており、±10才以上年の離れた夫婦は全体の1％にも満たないようです。そして、アメリカのエモリー大学が行った調査によると、年齢差が大きくなるにつれて離婚率は上昇し、1才差で3％、10才差で39％、20才差ではなんと95％にもなるそうです。よって理想のお相手と結婚生活を楽しむためには、お相手の年齢条件を考え直した方が良いのではないかと思います。幸せな結婚生活を送るために、年齢差を意識してお相手を探してみてはいかがでしょうか。

好きなことより嫌いなことが一致するお相手を探しましょう

人は自分に似ていると心が惹かれ、好きになると言われています。心理学でいう「類似性の法則」です。特に好きなことや関心が似ていると意気投合しやすく、出会ってすぐに二人の距離が縮まるようです。だからきっかけとしては好きなことの一致も必要ですが、実は嫌いなことが一致する方が今後良好な関係を築くために重要なことなのです。なぜなら好きなことは年月が経つと変わったり飽きたりすることもあるので、一生同じとは限りません。そして大抵の場合は、好きなことが違ったとしても受け入れることが出来るのです。反対に、嫌いなことは価値観や性質、根本に繋がることが多く、受け入れるのが難しいからそれらが一致しないとストレスが溜まって破綻してしまうのです。だから、嫌いなことが一致することは幸せな結婚生活を送る上で非常に重要です。今後はその部分も視野に入れるようにしてみてはいかがでしょうか。

相性100％の相手はいないという認識を持ちましょう

相談者さまはいつか自分と相性ピッタリの人との出会いがあると心待ちにされているかと思いますが、そんな人はいないという認識を持ちましょう。育った環境の違う二人が、価値観、趣味、性格、金銭感覚、家柄など全てピッタリ合うなんて絶対にありえません。もし出会ったお相手を理想の人と信じて結婚したとしても、長い人生の中でいつかは合わない部分は出てくるでしょう。そんな時、相談者さまはお相手を切り捨てるのでしょうか。まずは自分と同じ人間はいない、相性100％の相手はいないという認識を持ち、合わない時にはどうすればお互い歩み寄れるのかを考えてみましょう。だから、少し違うなと思ったとしても、どうすればうまくいくかを考えるようにしてみてはいかがでしょうか。

最後に、相談者さまが結婚出来るかどうかについてですが、巷で言われている「40代男性が結婚できる確率は1％」は誤りで、国勢調査が誤用された結果このような衝撃的な結果が普及されたようです。頑張って婚活した方に限ると、40代で結婚した方の割合は実は40％もあるそうです。(三菱UFJR&C消費者調査より)

だからといって安心してはいけませんが、希望を捨てずに視野を広げて出会いの場に繰り出してみてはいかがでしょうか。